プロジェクト紹介

「人・地域・モノ・シゴト・ライフスタイル・イベント」分野でもご紹介しています。 カテゴリー別、地域別検索が可能です。



ホップサミット2020春に参加してきました

2020年2月21日(金)、福島県田村市にある(株)ホップジャパンの新しい拠点「グリーンパーク都路(みやこじ)」にて「ホップサミット2020春」が開催されました。
このサミットは毎年春と秋に開催されるイベントで、全国のホップグロワー(生産者)、ビールブルワー(醸造家)が全国各地から集結しました。

 

午前中は、ホップジャパンの持つホップ圃場を3か所見学。
今の時期はまだホップは土の中で根を張っている状態なので地面上は何も見えませんが、設備の凄さに圧倒されました。また、高所作業車を使わずにホップが収穫できる工夫や、春先に行う株の手入れを効率よく行う独自のアイディアなども見聞きすることができ、今春から圃場を持つTHANKS HOPの生産者としても大変参考になりました。

午後からは、ホップジャパンが次に手掛ける田村市との公民連携事業を行う「グリーンパーク都路(みやこじ)」へ。この場所は、2011年に起こった東日本大震災の原発事故の影響を受け、田村市都路地区の一部(福島第一原発から半径20キロ圏内)に出されていた避難指示を受けた場所。現在は避難解除されていますが、まだ多くの住民の方が戻ってきていないエリアであることの説明がありました。「この場所を田村市の地域振興の基軸の場にしたいと」と熱く想いを語る本間社長の姿が印象的でした。

さらに社長からは、「春には桜いっぱいにして、ふじ棚もきれいにしたい。グランピング施設もつくりたいし、BBQとクラフトビールで活性化させたい。そして、クラフトビールフェスもしたい」とお話されていて、最初はどこまで本当に思っておられるのか?と思ったのですが、現在すでにこの場所で醸造所の工事が着々と進んでいる現場を見て、今は誰も使われていない場所ではあるけれど夢を現実にさせるスピード感にとても刺激を受けました。

その後会場に戻り、ホップサミット2020春の本編が始まりました。

今年のコンテンツはこちら↓

■2019年における日本のホップ事情

■ホップ生産者の取り組みや将来の展望について

■ホップ生産の先端技術

■ホップ博士の村上氏よりホップ研究の最新情報(ルプリンパウダーなど)

■世界も含めたホップ生産から研究に関する最新情報

最後は参加者が円となり、「ホップのクウォリティーの維持や環境整備について」について参加者全員と議論する場が設けられました。


今回のサミットに参加してみて、ホップ生産からビール醸造と消費する場のコミュニティづくりまでを一貫して行ってきたTHANKS HOPの活動の今後の方針を決めるにあたり、大変参考になりました。

そして、2020年度の活動が本格化する春を迎える前に、今年の方針を下記の通りまとめてみました。

【ホップ生産者としての方針】

2017年から2019年は、ホップをプランターで栽培してきたが、量と質ともに満足のできる結果が得られなかったので2020年からは地植えできる圃場でホップを栽培。今後は、クラフトビールの味を左右するホップクウォリティーを追求しながら、地球環境に負荷のかからない持続可能な農業生産にも力を入れる。
※THANKS HOPでは、実施場所やホップ・クラフトビールに関心を持って頂く都合上、プランター植えでのホップ栽培も昨年同様行ってまいります。

海外や日本で使用されている高品質なプロ向けのホップは本来、畑で栽培されています。

畑栽培にもご興味のある方はお問い合わせください。

【クラフトビール醸造家としての方針】

生産者の想いを届ける醸造スタイルを心掛け、多種多様な飲み手たちをゆるやかにつなぎ、イベントを通して『つくる責任つかう責任』を果たす。

【コミュニティデベロッパーとしての方針】

ビール業界もまちも元気にするには、『地縁コミュニティ』の存在が必要。ホップでつくるコミュニティで業界や地域の垣根を越えた結び付きをつくり、社会をより良い方向へ導くコミュニティデベロッパーのオピニオンリーダーとなって業界と地域を包括的に盛り上げていく。

よし、今年もホップ生産、クラフトビール醸造、コミュニティデベロップメントそれぞれの分野を一貫してがんばるぞ!!!

文:山田摩利子

 
1+

1件のコメント

コメントを残す